JUGEMテーマ:絵本紹介

 

夫の実家で同居をしております。

なので夫の子どもの頃の玩具や絵本が押し入れや納戸から大量に出てきます。

何よりすべて状態が悪くないのがすごい……。

その絵本の山から息子が自分で発掘してお気に入りになった絵本がこちら。

ちびくろ・さんぼ

こちらポプラ社から出ていたアニメファンタジーシリーズの一冊。

今も永岡書店からワンコイン前後の値段でアニメイラストの名作シリーズ出ていますね。

当然こちらはすでに絶版になっておりますが、本家本元はこちら。

『ちびくろ・さんぼ』 ヘレン・バンナーマン作 フランク・ドビアス絵(瑞雲舎)

ちびくろ・さんぼ [ ヘレン・バンナーマン ]

価格:1,080円
(2017/7/25 13:33時点)

 

試し読みはこちら

 

 

トラがトロトロバターになる

何が気に入ったのか。とにかく何度も何度も読みたがる息子。

男の子・サンボはお母さんに作ってもらった服とお父さんに買ってもらった靴と傘を着て散歩に出かけます。

散歩に行った先でトラに出くわしたサンボは

「これをあげるから僕を食べないで……」

と服や靴を一つずつトラに差し出します。

それから喧嘩を始めたトラたちは喧嘩を始めて、一本の木を中心にお互いを追いかけてぐるぐる回り始めます。

ぐるぐるぐるぐる、そのうちにトラたちはなんとバターになってしまいました――。

どうでもいい話ですが、バターの下りを読む度にラーメンズのコントの「たかしと父さん」を思い出してしまいます。

片桐仁演じる父さんがたかしの周りを遊ぼう!遊ぼう!をぐるぐる回りながら

「お〜い、たかし〜、父さんバターになっちゃよ〜」

というあの声が蘇ってしまって……不審な母ちゃんでごめんな、息子。

 

 

 

 

ストーリーより小道具とバターに夢中

息子が気に入っているのが、まず、傘。

突然の小道具ですが、傘です。

最近、マイ傘を買って貰って以来、傘大好きマンになっている息子。

傘を差して歩いているサンボの姿が気に入っているようです。

次、トラ。

犬より猫派の息子。トラが出てくると「にゃにゃ!」と繰り返しています。

そうだな、確かに猫だ。そうだね。猫だね。大きい猫だ。

最後、バター。

バターというか、トラがぐるぐる回って、それがどんどん溶け合って、なんだかとろっと美味しそうなものになる。

このシーンが気に入っているようです。

バターが分かっているとは思えないのですが、ページをめくると「あり〜?」とにゃにゃがトロトロのバターに変わってしまったことを不思議がってにこにこしています。

ちなみに母ちゃんはバターがよくわからなくて、トロトロの外観から「はちみつ的なもの??」と勘違いしていました。

バターなんて使わない家だったんだ……。マーガリンしかなかったんだ……。

 

 

 

一時期絶版になっていた名作

黒人差別である、という観点から日本では80年代頃から絶版扱いになっていました。

世界的にも、絶版までとはいかずとも図書館や店頭には並ばず、注文すれば買えるといった状況になっていたようです。

母ちゃんは80年代生まれですが、この岩波版読んだ記憶があるんだよなぁ……確か図書館で。

自治体の図書館だったのか幼稚園の図書室だったのか児童館の図書室だったのかはちょっと覚えが曖昧ですが……。

日本では絶版にはなったけれど図書館からは消えなかったのかな?

差別的という意見が強かったようですが、そんなことはない!という意見もあったようです。

例えば、サンボという名前は黒人蔑称になっているからだめ!という言う人もあれば。

いやいや、サンボって名前、うちの国では普通の名前だよ?何がだめなの?と言う人もあり。

紆余曲折あり、現在もちょっとどうなの?という意見もあるようですが、

日本で最初に刊行された岩波書店版を復刊したのが瑞雲舎のようです。

細かく見れば確かに差別!と思う部分もあるのかもしれません。私は感じなかったけれど……。

でもストーリー自体はトラに出会ってドキドキ。

せっかくのお父さんお母さんからのプレゼントがなくなってしょんぼり。

トラがバターになっちゃった!?とびっくり。

と子ども心にも大人になった今も、とても良いお話だと改めて思いました。

でも、先述のラーメンズのコント。

確かDVDか動画で見たのですが、「バターになっちゃうよ〜」の瞬間、くすくすっと会場中から笑いが起きたのを覚えています。

それは、バターになるわけないじゃん、という笑いではなく

「ちびくろさんぼじゃん」「懐かしい」「まさかここで絵本のネタもってくるの」

という笑いでした。私も一緒に観ていた友達と「懐かしい」と笑ったのを覚えています。

それくらい、大人になっても心に残っている絵本。素晴らしい作品なんじゃないのかな、と思います。

息子が大人になったらこの絵本を見てどう思うのでしょうか。

覚えていたら聞いてみたいものです。

 

 

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